その昔、20人くらいの職場で5人くらい立て続けに定年退職するタイミングがあった。若手の従業員として、ノウハウ伝授について議題に上げたが特別残してもらえなかった記憶がある。
私の職場は製造業。製造業の大半は同じ状況と思うが、根底の要素技術である生産技術に進歩は遅く、この知識が十分補完されていれば良かったと思う部分があるものの、業務を補完するための知識。開発する製品は日進月歩で枯れた技術の伝承よりは新しいものを形にするプロジェクトマネジメントが大事でノウハウが無くなることで立ち行かなくなることはなかった。
他方、全ての技術進歩が遅いものの寡占状態になっている業態に於いては、様相が違うのかもしれない。効率化が進み少人数オペレーション、引き継ごうにも余剰人員を持てない。若者も採用が少ない上に、活躍する場が少ないことで離職者が多いかもしれない。その人がいなくなると全てが本当に止まる。
場合によっては、形はあるがよくわからないものについてシガラミがなくなりメリットもあったと捉えることもできる。ソフトウェアで言うところのリファクタリングを行い、原理を考え直し、形式知に落とし込めた要素もあったように思う。
どうだろうか。