マスプロ品の移り変り

昨日に引き続き。
http://www.mgsoft.org/jikanbae/blog/archives/2006/04/post_284.html

LP→CD/DVD→ネット配信と、技術革新にしたがって、レーザー技術、コンピュータ技術など、音響とは直接関係のない分野からの「借り物」が増えてきています。音響関連企業の研究開発部門において、音響の経験者が10%・非経験者が90%という割合になっているところもありますが、それはその企業が音響を軽視しているからではなく、現在の音響業界の構造がそうなっているからなのです。

映像業界でも光学関係以外の技術者が増えているようです。操作系のインタフェース設計とか。しかし物づくり業界にいるものとしては1:9という割合が悲観するような数字なのかどうかは疑問です。商品に何を望まれているかを知っている必要があるのは間違いありませんが。

50歳を過ぎた音響技術者は定年まで今の仕事を続けていても大丈夫でしょう。しかし、より若い人々は、変化に適応し「音響業界」から音響がなくなってしまう事態にも備える必要があります。

技術は常に移り変わるものですが、音を出すものがなくなることはないと思うのです。ラジカセのカセット関係の研究をしていた人は大抵転職してしまったようですが、そのとき得た知識というのは絶対次に活きます。という意味で「変化に適応」する心構えがいりますよ。ということなのかな。